皆様に勿体無くも有難いお言葉を頂きました。また、それをご紹介する事が出来た事は僕らにとって本当に光栄な事です。そして最後の推薦文を頂戴いたしました。

The Laundries 3rdアルバム 「Synanthrope」発売に寄せて、
八野 英史様(b-flower)、 鈴木 恵様(鈴木恵TORIO / EXTENSION58)、森 裕之様(BOYS ON THE BEACH / STARTRIP代表)、DJ あこ様、DJ 池田様(Young Master)、西崎 憲様(作家、翻訳家、文学ムック『たべるのがおそい』編集長)の皆様に勿体無くも有難いお言葉を頂きました。また、それをご紹介する事が出来た事は僕らにとって本当に光栄な事です。

日々の生活の中で、みんな何かしらの無理をしながら自分の為にやりたい事をする。
それが僕らにとってはThe Laundriesであり、バンド活動です。何故こんなにもキツい思いをしてアルバムを作るのか、ライブをするのか、そんな事も思います。心からやりたい事であるのに。

 

僕らは「誰に向けて 何処に向けて」今回のアルバムの音を作るべきか、レコーディング前に話し合いました。UKと言われる音楽が好きで、ネオアコが好きで、ギターポップの枠に入りたくて。でも僕らが鳴らす音はその枠には入れなくて。もうネオアコとか言わなくて良いんじゃないかとも思います。分かりにくい、伝わりにくいと自覚もしています。それでも「分かる人にだけ聴いて貰えばいい」なんて捻くれた言葉でなく、僕らの信じるネオアコの精神を持ちつつも、誰に聴いて貰っても自信を持って鳴らせる音を作ろうと思えたのは、一重に応援頂いている皆様の存在があったからです。

今回、先行発売ライブでは、沖縄、愛媛、広島、兵庫、そして関東近郊の方々がこんな無名な僕らを観る為に、わざわざ高円寺まで足を運んでくれました。昼間ライブをやった足で観に来てくれたswiss cameraの阿部さんの男気とか。

昔から聴いて頂いている方々も、ライブをやる度にお見掛けする方々も、各SNS等で僕らの新譜を楽しみにしてくれている方々も、
その全ての方々に力を貰い、今回のアルバムは完成しました。メジャーインディー、有名無名関係なく応援して頂けるなんて、どうお礼をしたら良いのか。こんな僕らに出来る事は、1人でも多くの方々にこのアルバムを届けて、The Laundriesは元気でやってますよ!と発信し続ける事だと思ってます。

今回、昔から僕らを応援して頂いてる、多分最古参の宮崎さんの奥様からメールを頂きました。宮崎さんと言う方は、僕らが何処でライブをやっても駆けつけてくれ、良い悪いもはっきり伝えてくれ、でも一定の距離を保って僕らを叱咤激励してくれてます。素性は良く分かりません。ただ、奥様がいらっしゃる事は知ってたので、遠征費も馬鹿にならないだろうし、こんな無名な僕らを応援する旦那の姿に嫌気がさしてないか、心配をしていました。今回、先行発売したアルバムを持ち帰った宮崎さんから無理に聴かされたかどうかは分かりませんが、1通のメールをくれました。

その内容が、つまりは僕らが聴かせたい相手、僕らがバンドをやる理由でもあったので、了承を得て、最後の推薦文としてここに掲載させて頂きます。

 

宮崎 美和様より

少し前まで、自分にとって音楽とは「テレビCMから聞こえる流行りの歌謡曲」であって、それが全てでした。そんなだから、とても恥ずかしいのですが、書きます。すみません。

 初めて「ドライブの日に」を聴いた時の衝撃は今も覚えていて、コンポに、ワッと飛びかかりそうになりました。「なになになにコレ!この人たちのライブに行きたいんだけど!」とすぐに言いました。そしたら宮崎くんは、「あー、たぶん今はもう、活動してないと思うんよねー・・」と少し悲しそうに言いました。私はとてもガッカリしました。

 それからしばらくして「Colour Of My Soul」を聴きました。(*20年ほど前録音した音源を、宮崎さんに渡してました。今回新録してます)大好きで、何度も繰り返し聴いていました。もう、はち切れてしまいそうな木村さんのボーカル、そして、美しいギター。演奏。それまで私は、「音楽っちゅうもんは、結局ボーカルなんやろ?」と思ってました。カラオケ行く度に「間奏って何のためにあるんやろ?間が持たなくて困るんよねー」と思ってました。
でも、違った!!
ボーカルとギターが響き合ってひとつになって、切なく押し寄せてきて、震えるかんじ。何だ、これ!初めて、ギターの意味、バンドの意味みたいなのが、自分なりに分かったような気が、一瞬しました。よく知らんけど、もしかしてこれが巷で言う「ギターポップ」というものなのか!とも思いました。

大好きな大好きな「Colour Of My Soul」。そして、新録された「Colour Of My Soul」。なんだか好きすぎて照れくさくて、どう接していいか分からないというのが正直なところですが、最後のColour Of My Soul、二人の声が優しすぎて心にしみます。

私には、ビートルズもエグザイルも必要ない。でもランドリーズの音楽は、本能的に自分に必要と思える音楽だと思います。小説家が目に見えないものを文章ですくい上げるように、これがきっと私の欲しかった音楽だ!というものを形にしてくれてる。ファーストで感じた激しい瑞々しさはそのままに、さらに豊かに広がっていくサード。まだまだ追いついてないので、これからまた、たくさん聴きたいと思います。

簡単に、次は?なんて、到底言えないです。だって、どれほどの魂を傾けて作り上げられたものなのか、伝わるから。それはそう、本当に、「誰にだってわかる」。

いつも、酔っ払いの宮崎くんに優しくしていただいて、ありがとうございます。
ランドリーズの皆様には、本当に、感謝しかないです。
ありがとうございました!!