『Power Pop Revival 』の主催者でもある、森 裕之様(BOYS ON THE BEACH / STARTRIP代表)より推薦文を頂戴いたしました!

胸の奥にしまってある郷愁をぎゅっと掴まれるようなメランコリックなメロディーに乗せて描かれる、大人の青春。特に"Teenage Song”の瑞々しさよ!クールな佇まいの奥に見え隠れする少年の純粋な青さ…そう、彼らの青さには覚悟がある。だから僕の琴線を捉えて離さないのだ。やはりザ・ランドリーズは、どこまでも凛々しく清廉だ。


時間をかけて丁寧に紡ぎ出されたサウンドは、言わずもがなの説得力。僕が思うザ・ランドリーズとは、渋谷系の喧騒には目もくれず、ただひたすらに信じる音を追求してきた硬派なバンドなのだが、今作では本質はそのままに、より柔軟性が増したように感じる。なかでもポスト・ロック的なアプローチが光る”Balance”などは、新境地ともいえるだろう。


ネオ・アコースティックという大地にしっかりと根を張り、貪欲なまでに枝葉を伸ばし続けるザ・ランドリーズ。彼らはまた一歩、頂へと近づいたようだ。

 

森 裕之(BOYS ON THE BEACH / STARTRIP代表)